
卒業に際して、卒業記念品がもらえない!という新聞記事が話題になっているようです。
卒業記念品の財源ががPTA会費などから捻出されているようですが、その費用がけっこうな金額になるためPTA未加入の人には配布できないということのようです。
卒業記念品の費用やその周辺について、少しまとめて書いてみました。
卒業記念品の費用はどれくらいなのか?
卒業記念品の単価はそんなに高いものではないようです。
おおむね千円~3千円といったところが多いようですね。
そして、学校の予算としては10万円~30万円ということになりますので、そう簡単にねん出できるものではないようです。
その財源としては、学校が持っている『卒対費(=卒業式対策費)』と『PTAの予算』との両建てで賄われているというのが実情のようです。
また、PTA会費を支払っていない(=PTAに未加入である)ことで、卒業記念品がない!というのはかわいそう、という声もあります。
この対応について、こちらもいろいろな対処パターンがあるようです。
「未加入の人は、卒業記念品がありません」というのはさすがに気の毒なのでは?という声があるので、学校にもよりますが、実費で申し込めば卒業記念品を準備してくれるパターンもあるようです。
これでは「卒業記念品を買っているのと同じじゃないか!?」という声もありそうですが、実質的に前納しているPTA会費から支払われているのですから、まあ自分で買っている、という状況でもあるわけですね。
卒業記念品だけではない!PTA未加入の子には配らえないものがある!
実は、PTAに未加入だと、もらえない記念品があることもわかりました!
運動会のあとに、PTAから配布される景品がある学校があるようなのですが、こちらもPTA未加入ですと、景品がないようなのです。
運動会のあとに、どんなものが記念品として配布されているかというと、ちょっとスポ―ツに関連したものになります。
なわとびのなわですとか、学校の名前が入った自由帳などが配布されるようなのですが、こちらも未加入の人はもらえないようです。
「ちょっと差別ではないか」と言うことになりますが、昔はPTA参加がほとんど強制に近かったので、こういうトラブルがなかったのではないかと思われます。
PTA主催のイベントに参加できないことも!
PTAが主催となって行っている、学校のサブ行事などについても、未加入の人は参加できないこともあるようで、非加入者をイベントの対象外にしているケースが19%あるという結果が出ています。
また、参加したい場合は実費参加でケースが20%におよんでいることもあります。
PTA参加は、本来任意のはずなのですが、2024年現在では、PTA参加について、事前の説明・意思確認が両方きちんとできているPTAは全体64%と言うことになっています。
過去にはPTA参加がなしくずし的に、半強制で行われてきているということかもしれません。
PTAをやめる学校も増える傾向にある!
学校と家庭をつなぐ役割を持つのがPTA(Parents-Teacher-Association)だったのですが、加入や会費の支払いは強制的ではなく、加入しないことや退会も自由に選択できるようになってきています。
地域にもよりますが「PTA参加は当たり前!」という風潮もなくなって来ています。
それよりなにより、PTAの活動自体をやめる学校も増えてきており、ちょっと気になるポイントかも知れません。
まとめ
今回、PTA未加入の人は卒業記念品がもらえない、ということで問題が表面化してきました。
卒業記念品と言えば、一生の記念品になる可能性があるものですから、在校生はとりあえず、全員もらえるもの、という認識があると思います。
ですが、その財源がやはりPTA会費という、任意の団体の運営経費からまかなわれているという現状からしますと、やむを得ないところもあるように考えます。
PTA参加が義務ではないのですが「会費がもったいない!」というような、安易な財政判断ではなく、PTAに加入することの意義や、教育に参加するという意味なども含め、PTAについて考える機会となれば良いのではないかと思います。