
物販を志して、Amazonで販売を考えている人も多いと思います。
ですが、Amazonは販路拡大の目的のために購入者を優遇するばかりを繰り返してきており、セラー(すなわち販売者)の立場になっては全く考えていないのが現状です。
この記事を読めば、どんな風にして現在のセラーが困り果てているのか、疲弊しきってAmazon から撤退していく様子が良くわかると思います。
Amazon 販売より、より有利な方式を考えられた方が無難と言うことが分かると思います。
Amazonは最新式のシステムを導入してはいるが…
2024年3月8日に、Amazon の 内部システムが一部 バラエティ番組で公開されました。
FBA倉庫 と呼ばれる巨大の倉庫がありまして、セラーは商品をその倉庫に送るだけです。
後はAmazon のサイトと連携して、高速で販売されるわけですが、そのシステムは常識を超えたものになっています。
(4階建ての建物のうちの3階分のスペースが、3万台もの黄色い棚(=ポッド)で埋め尽くされており、コンピュータ制御されている)
▼ポッドと呼ばれる『棚』がコンピューター制御で自動的に移動する。
注文をすれば、早いときは翌日配送されるという、超高速の配送の陰には、このような驚くべき独自のシステムが開発されているのですね。
しかし、商品を納品するのは普通のセラー(販売者)であるわけです。
そして、その権利はしばしば心ない悪者に侵害され、大変な被害を被ることになります。
これに対して、Amazon は全くの無策・無能を決め込んでいるのであり、セラーが困り果てるのも無理はありません。
次の項から詳しく説明してゆきましょう!
嫌がらせの注文・キャンセルが相次いでもAmazon は知らん顔
販売者にとって、かなり困らされるのがいたずらの注文・キャンセルとなります。
悪質な販売者(多くは外国人などと言われていますが)、がどんどん注文を入れて、長く放置したあとにキャンセルをするわけです。
支払いが着払いやAmazonのギフトカードなどの扱いにしてしまえば、支払いが済むまでは商品が動けなくなります。
そして、保留期限の2週間ギリギリにキャンセルを入れるわけですね。
2週間の間は商品は宙に浮いた感じとなります。
そして、悪者はAmazonの購入者のアカウントを多数つくっており、使い分けては販売者をトラブルに巻き込みます。
ご存知だとは思いますが、Amazonのアカウントは一人でたくさん持つことができますし、キャンセルする目的で、架空の住所や電話番号で登録し、次々と注文してはキャンセルすれば、労せずして業務妨害が出来てしまいます。
Amazonのセラーに対しては、テクニカルサポートという苦情などを処理してくれる係やアカウントの状態を管理するアカウントスペシャリストなどという連中がいるのですが、彼らは実際は セラーが困っていても、セラーの身になって考えたりは一切しません。
(当方も、横柄で高圧的なアカウントスペシャリストの録音を大量に入手しております)
過去に、ヤフオクが初期のころ、2003年頃と記憶しておりますが、アカウントはメールアドレスさえあればいくらでも作れまして、いたずら入札が絶えず、大暴れするアカウントがいくつもありました(もちろん、評価はメチャメチャで大量の『悪い』評価がついていました)。
しかし、その頃のヤフージャパンは何としてもヤフオクをトップに押し上げたい、ユーザー数を増やしたいことしか考えていなかったため、どんなに悪質なアカウントがはびこっても放置していたのです。
現在のAmazon の状況がまさにその通りでして、いくらキャンセルをしても、何の調査もペナルティもないため、もうやり放題。
下記の画像は、過去1年間に80件ものキャンセルがありまして、困っていたアカウントの持ち主から提供された画像ですが、年間にキャンセル80件と言えば、4日に1回のペースとなります。
しかし、Amazonの担当者は「私はもっとたくさんのキャンセルを抱えていたアカウントを見たことがありますよ」と涼しく答えているのです(この録音音声もあります)。
ですので、セラーセントラルに登録して販売者として乗り出したいと思っているあなたに、Amazonの悲惨な放置状態をお知らせしなくてはならないと思っています。
Amazon が野放しにしている権利者の『なりすまし』について
セラーをたいへん困らせるのは、キャンセルにはとどまりません。
知的財産権の権利者になりすまして「違法商品だった」「知的財産権が侵害された」などと言う悪質な手法が現在では横行しています。
要するに、販売権利を持っている『製造販売元』になりすまして、販売者をAmazonに告発し商品を取り下げさせたり、アカウントの評価を下げたりする行為が大流行しています。
これに対して、Amazonはもちろん何の対策も取りません。
放置・放任ですから、どんどんやり放題となるのですね。
確かに、コピー商品などの権利侵害は放置しますと、反社会組織の資金源となりますので、Amazon に限らず、ヤフオク・メルカリでも瞬時にアカウントが即時停止されるような措置がとられるようです。
これは、うなづけるのですが、自分が製造販売者でも 何でもないのに「なりすまして」Amazon に告発するのです。
Amazon は売上さえ出れば、あとは野となれ山となれ、という極めてずさんな組織ですので、これは放置の一手です。
気の毒なのは、狙われたセラーと言うことになりますが、Amazon にいくら言い訳をしようがAmazonのAIが一方的に知的財産権の侵害などと扱って、アカウントの評価を下げてしまうのです。
愚の骨頂とはこのことでして、愚かな方式を取り続けるため、まともなセラーはドンドン退出しているというのが現状です。
権利者に対してのなりすましの何が問題なのか?
ある市の市長が、自身所有の土地を放置していました。
市民がいつとなく勝手に入り、子供は遊んだり お年寄りはひなたぼっこするなどしていましたが、市長は黙認していました(まあ、人気取りですね)。
ところが、馬鹿な市長の支援者が登場して「そこは市長の土地なんだ!早く出ていけ!不法侵入で訴えるぞ!」と言ったものですから、みんな逃げて行きました。
懸命な市長は、市民が適当に使っているのを放置しているのですが、愚かな支援者のバカな一言で市長の評判もさんざんになってしまいました。
要するに、Amazonで販売されている状況についても、その判断は権利者にある、と言うことなのですね。
広告費の代わりに多くの販売者が商品をアップすることにより、知名度が上がり知られるようになっていくのです。
ここで、全くの『無権利者』が登場し、横やりを入れるのは、ある種 権利者の権利の侵害になることがある、ということです。
すべての決定権は権利者にあるわけですが、Amazon は(特にでたらめな判断をしばしばするAmazon のAIシステムは)無権利者の言いなりに踊り、結果的には権利者の思惑・権利を侵害している可能性もあるのです。
ここがわかれば、一人前と言いたいところですが、Amazonにはそんな知能がありません。
申告者が権利者かどうなのかは二の次で、とにかく『売れ売れ』の企業ですから、楽天やQoo10など セラーをきちんと保護してくれる組織に大きくセラー流れているのは仕方がないことなのです。
まとめ
Amazon のセラーセントラルの問題点や頻発するトラブルについて書いてみました。
基本的に、Amazon は購入者としてかかわる分にはかなり良い企業だと思います。
これが一転、販売者としてかかわった際には、もう何の押さえもきかない、ムチャクチャな企業なのです。
「あんたが嫌だったら、他の販売者が売るだけだ」
常に上から目線で、販売者の権利などは全く考えていません。
「将来的には、ヨドバシカメラが天下を取る日が来る」
そういう話を真顔でする人が時にありますが現状からして、あながち否定はできないと考えます。
ぜひ、楽天やQoo10などの他のECサイトをご検討なさることをお勧めいたします。