劇団員はどうやって生活を立てているか?金銭事情を調査!

劇団員になった人は、どうやって生活しているのでしょうか?

最初はいわゆるギャラなどはほとんどもらえず、財政的には苦悩の日々だと聞いています。

そんな最初の下積み時代はどうやって生活資金を得ているのでしょうか?

私は知り合い劇団が多数あり、郵便受けを開くと毎日『公演のお知らせ』が来ているような演劇マニアです!

てことで、かなり内情には詳しいわけなんです♪

一般的な劇団員の金銭事情などを調べてみました!

劇団員はどうやって生活を立てているのか?

結論から言いますと、劇団員の生計は原則バイトで立てるということですね!

就職するときに、何か資格のようなものがあり『手に職がある』状態ですと、就業は簡単だと思います。

何か特技があるというのは、やはりつぶしが効く、というのは頼もしいですよね。

ですが、たいていの人は資格を持たず、やはりアルバイトに精を出すことになります。

本公演の直前2カ月くらいは団体の活動にかかりっきりとなりますから、仕事との両立は困難となります。

ということで、短期アルバイトが必須でして、公演が終わると4カ月くらいは継続的にアルバイトをして生活費を稼ぎ、2カ月は公演に集中!

↓下北沢の『劇 小劇場』私が初めて行ったのはココでした!

公演が終われば、半年後の公演を目指して、また4カ月間集中的にアルバイトをして、2カ月前に退職して公演に集中するということになります。

かつては、バイト仕事が長続きしない典型例だったのですが、今日的にはフリーターが増えているので、あまり引け目を感じなくなっているそうです。

また、雇用主となじみになれると、雇用主も慣れた人が来てくれたほうがラクなので「公演が終わったらまた来てね~」と仕事先が保証されることとなります。

職種的にはどんな仕事が多いのか?

男性は、ちょっぴり肉体労働・運転・配送なども多くあります。

女性は、スナックなどの水商売系ですと、定期公演のために就業の中断も許されるパターンも有りますので、人によっては重宝されることもあるかも?

↓ ツイッター上にある求人情報の一例ですね♪

 

ある女性の役者さんは、ホテルのレストランの早朝のサービスに出勤されていました。

接客業ですと、どうしてもお客さんとの接点が出来るため「こんなところで勤めているの?」とファンや知り合いと会うことも増えてしまいます。

ですが、ホテルですと、遠隔地からの訪問者が多く、姿を見とがめられることが少なくて、メンタル的に楽ということのようでした。

ある役者は時給の高い深夜のファミレスで働く

同じ働くなら時給が良い時間帯、ということで、深夜のファミレスなんかもなかなか良い仕事口だったりします。

コロナ関連で、営業時間が短縮されたりすると、やはり飲食・接客業は一時期、需要が激減して大変かもしれませんね。

コロナが無くても、例えばコンビニエンスストアなどは『時短営業』が通常になり、オールナイトで店舗を開けておくことの経済的な効果も吟味されるようになりました。

(コンビニ店主の話ですと、日中の仕入れは早朝の4~5時に行われるため、夜間営業は仕込みの時間のオマケと考えると、案外効率が良いシステムなんだそうです)

日中にどうしても稽古などに事情が出来たりすると、早朝まで働いて仮眠を2時間くらい取りまして午前中の稽古に参加する、なんてことも出来たりします。

また、ファミレスは基本、チェーン店ですので本部に申し込みますと、どこかの店舗で人を探していたりします。

就業する際に、退職はいつ頃、という人材も、雇う側からすれば計算が立ってありがたかったりするようですね。

↓思わぬ経緯でバイトが将来の陣説につながる話!

 

(ファミレスやコンビニのシフトを決めるなどが、運営する側としたら、いつも頭が痛いところだったりもするようですね)

仲間からの情報に助けられることもある

劇団や演劇集団などに関与すると、懇親会や飲み会など、接点も増えていきます。

そうすると、アルバイト情報ももらえたりする可能性がありますね。

「○○さんがちょっと出られないから、××のバイトに誰か行ってみませんか?」

「△△のバイトが急にやめなくてはならなくなっちゃったらしくて、ヘルプを募集しています!」

そんな感じで、思わぬ形で急募の情報が飛んでくることもあるようです。

↓知り合いの劇団の方が働いている居酒屋さん

まあ、バイトにうつつを抜かしていたのでは、本業(役者の修行)が疎かになりそうですが、生活を立てることが何より重要ですよね。

ということで、メインの役者業以外では各自、アルバイト情報に耳を澄ましているようです。

本公演の数カ月のほかは、アルバイトで稼げるだけ稼いでおく!ということが大切です。

資金少ないと、稽古 ~ 本公演の間の重要な時期に『ガソリン切れ』を起こしてしまいます。

短期間かもしれませんが、資金が潤沢という状況を作っていかなくてはならないと思いますね。

劇団員の金銭事情を聞いてみると…

ここまで書いてきましたが、年間働けるのが8カ月として、本公演中の4カ月は支出するばかりということになります。

やはり、これで財政的に豊かにということはなかなか難しいようですね。

かといって、ヤバいバイトに手を出していたら、それこそ別の意味で大変になりそうです。

割が良いからと言って飛びつくと、エライ目に合うというのは普通のフリーターでも同じことのようです。

総じて『金欠病』状態で生活しておられ、ユニフォームは『上下ジャージ』という、ちょっとファッション的にどうなのか?

そんなのが劇団員の金銭的な事情と言えるでしょう。

劇団員はどうやって生活を立てているかのまとめ

生活の支えと言いますか財政源としての、アルバイトの大切さを書いてきました。

コロナウイルス関連の状況のように、将来的にもシステムが突然変わるということもあるかもしれません。

ですが、当面は『劇団員はアルバイトにて稼ぐ』という仕組みは変わらないと思います。

情報網を張り巡らせて、少しでも条件の良いバイトにありつけるよう努力しなくてはなりません!