
役者に挑戦したい人は、経験豊富な人ばかりとは限りません。
ほとんど演技の指導を受けたことが無いひとや、演技経験そのものが少ない人もあるでしょう。
10代で演技の世界を志す人はどんな風に行動したら良いでしょうか?
あちこちの劇場関係者に顔を知られている私は、かなり役者さんについては詳しいですよ!
何せ10年以上にわたり、毎週末は東京で観劇、という生活を送ってきていますので。
今回は、比較的経験が少ない高校卒業後の人が役者・俳優の道に進んでいく例を書いてみたいと思います。
高校卒業後、東京にある専門学校に入る!
小劇場系で活躍する、ある女優のAさん話を書いてみます。
その人は、地元の高校を卒業後、声優コースのある東京の専門学校に進まれました。
↓その一例ですね!
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声優コースのカリキュラムの後期に差し掛かったときに「演劇を5作品観て、感想を書いてくる」という課題が出たようです。
しかし、当時は1作品を感激すると3000円くらいかかっていた時代ですね。
となりますと、総額1万5千円くらいかかってしまいます。
このとき、池袋で複数劇団が相互乗り入れ状態で公演をする企画がありまして、5団体 見放題で5千円!ということで、この話に飛びついたわけです。
↓当時、複数劇団が相互乗り入れで公演したサンシャイン劇場
すると、いろいろな作品に触れることができ、5作品観終わった頃には、すっかり演劇が好きになってしまっていた、ということのようですね。
(この方ですが、結婚を挟んで、今も活躍されています♪)
こんな風に、声優・役者養成に関連する専門学校にいったん入ってみるというパターンが小劇場系の役者さんには多い感じですね。
この人が進んだ専門学校は東京アナウンス学院(東放学院)というところで、テレビ局のTBSが関係母体になっている専門学校です。
有名どころがネットで探すと見つかりますよ☆
これは、親などの理解・協力が必要なパターンかも知れません。
(ですが、高卒後に東京に出て、劇団などに所属した人に多いパターンですね)
声優などの、専門学校に入るというパターンが入口になった人が多い気がします。
声優(=ボイスアクター)専門学校などですが、2年コースが多いですね。
このコースのうちに、基本技術から応用に至るまで、いろいろ指導を受けます。
そして、有名な声優さんの言葉にもありますが「声優も役者の一種であり、声だけで表現すると言っても、やはり『演技力』が求められる」わけですね。
とにかく東京に出てみるのが良い!
上の人は、北関東のご出身ですが、やはり地元にいたのではチャンスが少ない(というより、皆目無い)ため、機会をもとめて東京に出てみるというのが良いと言うことになるでしょうか?
↓地方から上京したBさんがこういう東京の風景に憧れていた!
また、高校卒業後、やはり親の理解が必要にはなりますが、東京の大学に進学するというのも一つの手ということになります。
地方から東京の大学にすすんだBさんについて書いてみます。
Bさんは、早稲田大学に進学しましたが、大学進学まではほとんど演劇・芝居などとは無縁の世界におられました。
ふとしたことから、演劇関連のサークルに入り最初は役者からスタートされて、現在は自身の劇団を主宰されまして、脚本・演出も手掛けておられます。
↓終演後は、こんな感じですね♪
11/8、早稲田大学演劇研究会劇団ボクナリ旗揚げ試演会『至極真っ当な彼女は天命を行く』全7ステージ、無事終演いたしました!!
ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました!!!!#ボクナリ#しごてん#早大劇研 pic.twitter.com/cEGuyX5oCJ— ボクナリ (@gekidanbokunari) November 8, 2017
大学が良い先輩にも恵まれまして、ごく自然な感じで王道に乗ったというパターンですね。
その劇団からは、テレビでおなじみの有名役者さんも輩出されています。
大学に進学すれば、東京地区の演劇関連にも接点ができますし、大学生のサークルにも演劇をやっているところが多いですね☆
自分の大学は、演技などとは関連がなく、大した水準ではなくても近隣の大学が活発であれば、何とか潜り込むことだってできるかも?
そのあたりはやる気次第ですが、大学によっては、歴史のある演劇サークルがいくつもある場合があります。
演劇サークルが活発な大学はどこ?
東京で、演劇が活発に行われている大学としましては…
☆ 早稲田大学 ⇒ 戦前戦後を通じて、歴史ある大きな演劇サークルがありますね!
☆ 日本大学(芸術学部)⇒ 『日芸』の呼び名で、芸能関連には有名人をたくさん排出していますね。
☆ 桜美林大学 ⇒ 最近、かなり活発に演劇に取り組まれてきています。
このあたりが、かなり有名どころと言えるのではないかと思います。
その他、文学部の演劇学科などがあれば、必然的に演劇熱が高いと考えて良いでしょう!
上の大学ですと、新入生の勧誘のあたりから、演劇のサークルがどっと押し寄せまして、もう経験不問でお声がかかるでしょう。
興味を示したらいろいろの情報が得られるのではないでしょうか?
そして、大学生として勉強しているのかいないのか?授業をやっているのかいないのか?
学業が、あまり忙しくない文化系の学部とかがおすすめということになりますが…
理系学部などは、やはり実習などで多忙であり、学生生活に時間的なゆとりが少ないようで、役者・俳優を目指す人にはやや向かないかと考えます。
(ですが、向井理さんのように理系大学からでも、演技の世界に入られている人もありますので、全然チャンスが無いわけでも無いわけではありませんね)
大学に通いつつ(部活動のようなノリで)、劇団のようなところの研修生を兼ねることができる可能性もあるかと思います。
そのあたりは、大学のカリキュラムの『込み具合』によります。
(このあたりは、相談が必要かと思います)
とりあえず、自力でなんとかして環境を変えられないか、努力してみることですね!
そのためには、やはり自発的に行動してみるということが大切なのではないでしょうか。
高校卒業後、役者・声優の道に進むためのまとめ
演技については、やはり独学でというのは難しいです。
舞台に立つにしても、他の人とのインタープレイ(≒やりとり)が求められます。
一人芝居というのもありますが、やはり舞台は『チームプレイ』ということになります。
やはり、人づてに自分に合う環境を探していくべきでしょう。
あなたにぴったりの環境が必ずあるはずと思って探してみましょう!