
明治の大蔵省を出て、市井に降り立った渋沢栄一(吉澤亮)。
もともと藍や蚕の農家で育ち、商売を心情としてきた栄一は公的機関より、民間機関のほうが水が合ったようなのですね。
(ちょっとしたことで、愛人が出来てしまうような体質では、やはり公務員は無理だったのかも知れません)
民間で、金融機関を動かすにしても、いろいろと面倒が待っていたようです。
さっそく振り返ってみましょう!
ドラマ『青天を衝け』33話のネタバレと感想!
栄一が、第一国立銀行(のちの第一勧業銀行、現在のみずほ銀行ですね)の運営に携わり始めました。
しかし、銀行に関わっていた大手の小野組の運営がおかしくなります。
三野村利左エ門(イッセー尾形)が率いていた三井は時代の波を乗り越えて、現在の三井財閥となれたのですが、小野組は明治時代に財政破綻してしまったのです。
↓イッセー尾形が熱演中!
もはや主役を食う勢い
スゲー
#青天を衝け
#イッセー尾形 pic.twitter.com/VqKsvyoJM7— 明日は晴れ (@275show) October 24, 2021
栄一の運営していた第一国立銀行は、小野組に無担保で多額の貸し付けをしていたため、連鎖倒産の危機に陥ります。[ad4]
三井は第一国立銀行の乗っ取りを図る
三田村利左エ門が率いる三井グループは、これをチャンスと考え、第一国立銀行を乗っ取ろうと画策します。
栄一は三田村との直接対決に挑むのでした。
↓撮影中は仲良しの栄一と三田村(笑)
「さぁて、どんな世になりますかねぇ」(三野村利左衛門)
とってもキャラの立った三井組の番頭・三野村利左衛門を演じたイッセー尾形さん。ユーモアたっぷりのおもしろい演技を次々と仕掛け、常に現場を沸かせてくださいました。#青天を衝け#吉沢亮#イッセー尾形#青天オフショット pic.twitter.com/TJNshf711P
— 【公式】大河ドラマ「青天を衝け」 (@nhk_seiten) October 31, 2021
[ad5]
日本の養蚕も危機的になっていた
栄一の従兄弟の尾高喜作(高良健吾)は、官営の富岡製糸場の場長として活躍していました。
日本の絹製品は、万国博覧会などでも品位が高く評価され、重要な輸出品となりつつあったのです。
ところが、横浜の外国商館が口裏を合わせて結託し、買い控えを計っていたのです。
とくに、蚕卵紙(さんらんし)の値崩れを狙って暗躍していることを喜作は知り、憤慨していたのでした。
栄一は、政府から資金を得ると蚕卵紙を次々と燃やし、相場の下落に歯止めをかけるのでした。
商業をやり始めると、儲けのためには手段を択ばず、という資本主義のおかしな理屈が進んでまいります。
結果として、たいへんな魑魅魍魎の世界が展開されてしまうのです。
しかし、儲けだけの商業主義は結局長続きしないのです。[ad6]
平岡円四郎の妻が慶喜のところに訪れる
平岡の妻である、平岡やす(木村佳乃)が駿府の徳川慶喜(草彅剛)のもとを訪れます。
そして、円四郎が楽しみにしていた慶喜の作る新世界を期待していたのに、と苦情を述べるのでした。
↓円四郎亡き後も存在感がある平尾やす
貧しい者が多いのは政治のせいじゃ。(渋沢)
そして、平岡やすの言葉にも…職にあぶれたお侍や病人や親のない子が溢れかえってさ、こんな世にするためにみんな死んでったのかって。世の中めちゃくちゃだよ。
現在の「日本」に刺さるセリフ。今の世も同じじゃ。
そんな折に衆院選開票。
#青天を衝け pic.twitter.com/oa9rgXErAR— godai∞dean🐎🐴🐑🌏🚀🐣🥚 (@dean_pho_love16) October 31, 2021
その話を聞いた栄一は、論語にそのよりどころを求めます。[ad7]
ドラマ『青天を衝け』33話のネタバレと感想まとめ
栄一は、押し寄せてくる苦難を上手に乗り切ることに成功します。
しかし、まだまだ政局が不安定であり、西郷隆盛は西南戦争ののちに死去し、その直後に大久保利通も暗殺されることになるのです。
明治の時代を動かしていた重要なキーパーソンにも、動きが出てきた状況でした。
激動の明治の初期を栄一がどう生きて行ったのか?
次話にも期待が高まります。